お葬式をしない「火葬のみ=直葬」の費用相場

公開日:2026/04/06
相場

近年、通夜や葬儀を行わず、火葬のみで故人を見送る「直葬・火葬式」を選ぶ方が増えています。しかし、比較的新しい形式のため、具体的な流れや必要な手続き、費用、マナーについて不安や疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、火葬のみでお別れする際に知っておきたい基本情報をわかりやすく紹介します。

火葬式と一般的な葬式の違い

直葬・火葬式とは、通夜や葬儀、告別式といった一般的な儀式を行わず、火葬のみで故人を見送るシンプルな葬儀形式です。参列者を広く招くことは少なく、家族やごく近しい親族のみで静かにお別れをするケースが多いのが特徴です。

形式にとらわれず、故人や遺族の意向を大切にできる点から、近年注目されています。

直葬・火葬式が選ばれる理由

直葬・火葬式が増えている背景には、経済的負担の軽減や準備の簡略化があります。通夜や葬儀を省略することで費用を抑えられ、準備にかかる時間や手間も大きく軽減可能です。

また「大規模な葬儀は必要ない」といった価値観の変化や、故人自身が簡素な見送りを希望するケースも増えています。さらに、感染症の影響により小規模な葬儀が一般化したことも、直葬・火葬式が広まった一因といえるでしょう。

一般葬との違い

一般葬が通夜・葬儀・火葬といった一連の儀式を行い、多くの参列者を迎えるのに対し、直葬・火葬式は火葬のみで短時間のうちに執り行われます。

参列者の人数も少なく、費用は一般葬に比べて大幅に抑えられる傾向があります。準備の手間が少ないため、遺族の負担が軽減される点も大きな違いです。

シンプルでも供養は可能

直葬・火葬式であっても、必要に応じて僧侶による読経や焼香を行うことは可能です。火葬炉の前で簡単な儀式を取り入れることで、最低限の供養を行いながら故人を見送ることができます。

そのため、形式は簡素であっても、気持ちのこもったお別れができる点も魅力といえるでしょう。

火葬式で故人を見送るメリット・デメリット

ここからは、火葬式のメリット・デメリットについてみていきましょう。

メリット①費用を大きく抑えられる

火葬のみの葬儀は、通夜や葬儀を行わないため、式場使用料や返礼品費、飲食代などの費用を大幅に削減できます。一般的な葬儀では100万円以上かかることも珍しくありませんが、火葬のみであれば20〜40万円程度に収まるケースが多く、経済的な負担を軽減できる点が大きなメリットです。

メリット②所要時間が短く負担が少ない

火葬のみの場合、参列者への案内や式の準備が不要であり、通夜や葬儀も省略されるため、全体の所要時間が短くなります。一般葬では通夜から火葬まで2日程度かかることが多いですが、火葬のみであれば数時間で完了します。

急ぎの対応が必要な場合や、遺族の体力的・精神的な負担を軽減したい場合にも適した方法といえるでしょう。

メリット③遺族の精神的・肉体的負担を軽減できる

直葬・火葬式では、葬儀の進行や参列者対応、挨拶などの負担が大幅に減ります。従来の葬儀では多くの準備や対応に追われ、故人との時間を十分に取れないこともありますが、火葬のみであれば限られた時間を故人とのお別れに集中できます。

そのため、落ち着いた環境で心を込めて見送れる点も魅力です。

デメリット①故人を偲ぶ時間が短くなる

火葬のみの葬儀では通夜や葬儀を行わないため、故人を偲ぶ時間がどうしても短くなります。その結果、遺族が気持ちの整理をつけにくく、別れを十分に実感できないかもしれません。

一般葬のように参列者同士で思い出を語り合う機会も少ないため、後日あらためてお別れ会や法要を行うケースも見られます。

デメリット②周囲から理解を得にくい場合がある

地域の慣習や伝統を重んじる親族がいる場合、火葬のみの形式に反対されることがあります。「十分な供養ができていない」と感じる方もいるため、特に交友関係が広い故人の場合は意見が分かれやすい傾向にあります。

トラブルを避けるためにも、事前に家族や親族と十分に話し合っておくことが重要です。

デメリット③後日の弔問対応が必要になる

火葬のみで葬儀を行った場合、参列できなかった友人や知人が後日弔問に訪れることがあります。特に故人が多くの方に慕われていた場合、想定以上に弔問が続く可能性もあります。

突然の訪問に備え、香典返しや応対の準備をしておくと安心して対応できるでしょう。

火葬式で故人を見送る場合の費用相場

火葬のみの葬儀(直葬・火葬式)は、通夜や葬儀を行わないため、全体的に費用を抑えやすい点が大きな特徴です。全国調査によると、直葬・火葬式の平均費用は約42万8,000円とされており、一般葬や家族葬と比較しても大幅に低い水準となっています。

一方で、一日葬は約87.5万円、家族葬は約105万7,000円、一般葬は約161万3,000円とされており、儀式の規模が大きくなるほど費用も増加する傾向があります。

火葬のみでも必要となる主な費用

費用を抑えられるとはいえ、火葬のみの葬儀でも一定の費用は発生します。主な内訳としては、火葬費用、霊柩車代、安置費用、その他の備品費などが挙げられます。

火葬費用は無料から10万円程度が相場で、公営火葬場であれば安価または無料の場合もありますが、民営火葬場ではやや高額になる傾向です。霊柩車代は2〜5万円、安置費用は1日あたり5,000円〜2万円程度が目安です。

さらに、棺や骨壺、ドライアイスなどのオプションを追加することで、総額は変動します。

お坊さんを呼ぶ場合の費用と注意点

火葬のみの葬儀でも、希望に応じて僧侶を招き、読経を依頼することが可能です。菩提寺がある場合は事前に相談し、日程や内容を確認します。

菩提寺がない場合でも、葬儀社や僧侶手配サービスを通じて依頼できます。読経にかかる費用は1回あたり3〜10万円程度が目安です。ただし、供養内容や宗派によって異なります。

また、火葬時の読経に加え、開眼供養や法要などを依頼できるケースもあります。費用や進行は寺院ごとに異なるため、事前の確認と相談が重要です。

まとめ

直葬・火葬式は、従来の葬儀にとらわれず、費用や時間、遺族の負担を抑えながら故人を見送れる新しい選択肢です。一方で、お別れの時間が限られることや周囲の理解を得る必要があるなど、事前に考えておきたいポイントもあります。大切なのは、形式にこだわることではなく、故人やご家族の想いに寄り添った見送り方を選ぶことです。本記事を参考に、それぞれのご家庭に合った最適なかたちを見つけ、後悔のないお別れにつなげていただければ幸いです。

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イメージ引用元:https://www.tear-toyama.jp/引用元:https://www.oarks.co.jp/cc/引用元:https://bellcerema.co.jp/sougi/
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